べたれば

better late than never→略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰した発達障害(ADHD)持ち。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

社会でもがく全ての発達障害におススメする本、借金玉の仕事術

ホホホーイ!ホホホーイ!ジョジョジョジョーン!(@johnrtylor)

ジョンです。

 

最近読んだ本でお勧めのものがあります。
それは借金玉氏の執筆した「発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術」です。

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

本のテーマ

この本は著者の借金玉氏(僕と同い年の32歳)が発達障害(ADHD)と二次障害の双極性障害を抱えながらも、どのようにこのクソみたいな社会に順応していったかが書かれています。

テーマは「発達障害のためのライフハック」だそうです。

 

世の中には「発達障害」「ライフハック」「仕事術」について書かれた本はごまんと出ていますが、意外とこの3つの要素を兼ね備えた本はなかなか出ていないように思います。

僕もこれまでに自己啓発本や仕事術に関する書籍は読んできましたが、そのどれもが読者が定型発達者であることを前提に書かれていました。
そういった書籍の多くは、どうも腑に落ちないというか、「んなもんできたら始めからやってるよ」みたいなことが書かれていることも少なくありません。(もちろん全く役に立たないというわけではありませんが)

同時に発達障害に関する本もそこそこ読んでいます。
しかし、そのどれもが「自分を許してあげよう」「あなたには存在しているだけで価値がある」などの心理的な問題ばかりに言及していて、具体的な対応策が書かれているものに僕は出会ったことがありません。

確かに成功体験の少ない発達障害者の多くは、自尊心が低く、自分に自信が持てないため、自尊心や自己肯定感を高める上で、そういったマインドセットは非常に大切ですし、僕もできる限り「自分を許す」とか「不必要に自責の念を持たない」ように最大限努めています。

しかし、そういった考えにも限界があり、やはり失敗が続き他者へ貢献できていないという思いが強くなったり、周囲の当たりがきつくなってくると自我を保てなくなってきます。
上記のようなマインドセットを維持するには、やはりある程度の社会的な理解を要するのではないかと思いますが、発達障害に対する世間の理解は皆無と言ってもいいのではないかというほどに、僕の人生の経験上そういった理解を示してくれた人は存在しません。

じゃあ、理解されないのなら定型発達者のフリをして、人よりも努力をして何とか社会に順応できるようしがみつくしかありません。
しかし、先に述べたように世に出回っているビジネス書は定型発達者に向けて書かれており、根本的な問題の解決には役に立たないものばかりです。

そんななか出会ったこの本は僕に一筋の光を与えてくれました。
「発達障害と仕事術」、これまでありそうでなかったテーマを発達障害の当事者である著者が、発達障害のためのビジネス書として、非常に具体的かつ斬新な切り口でどのようにこの世を生き残っていくのかを、わかりやすく解説しています。

 具体的かつわかりやすい

 発達障害者(特にADHD)の人にとって大変なことのひとつとして、「情報の整理ができない」というものがあります。
しかし、この本はその特性を理解したうえで対策を教えてくれます。

例えば、「メモは一冊にまとめろ、情報源を一か所に集約することで、どこに何を書いたか忘れることを防げる」。
そのメモ(本の中ではメモ欄の多い手帳を使うことが推奨されていました)にしかメモをしないわけですから、どこに何を書いたか忘れるもクソもなくなるわけです。
だってそのメモを開けば自分の書いたことならどこかしらに書いてあるわけですから。
プライベートのことだろうが仕事のことだろうがそのメモにすべて書くわけです。

そのメモをなくしたら元も子もありませんが、そもそもどこに何を書いたか思い出せない時点でメモを使い分ける意味が全くなくなるわけです。
それなら情報をその一冊に集約することで「情報の紛失」を防止した方が、よほど実用的だし理にかなっています。

 

ちなみに僕が以前書いた人生のマップもこの本を参考に描きました。

www.johnrtylor.com

 発達障害じゃなくても仕事できなくて悩んでる人は読むべき

なによりもこの本に対して僕が好感を持ったのは、著者が社会にまつわるあらゆることを痛烈に批判しながらも、そこをうまく割り切って物事に取り組んでいるところです。

著者は「世の中はクソだ」と思うことを是としています。しかし、クソだと思っているだけで何も行動に移さなかったら、それこそ自分もクソ、あるいはクソ以下でしかなり得ないといったメッセージがそこにはありました。

そういった語り口は、多くの心がねじ曲がった発達障害者たちの気持ちに寄り添っているようにも感じられます。

 

書いてあることも具体的だし、きちんと「発達障害者」に焦点があたっているので、社会での生きづらさや、仕事ができなくて悩んでいる発達障害者(あるいは発達障害予備軍)には、是非ともお勧めしたい一冊です。

発達障害×ライフハック。

このテーマに新たなトレンドの兆しを見た。

マジでおススメ。

Copyright Ⓒべたれば All Rights Reserved.