べたれば

better late than never→略してべたれば。遅くてもやらないよりマシ。元ひきこもりの雑記。

20年ぶりくらいに床屋に行ってきたけどクソ良かった話

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ありあけの

 

このブログで一番アクセス数の多い記事はこれだ↓

www.johnrtylor.com

 

もともとはニートひきこもりに勇気を与えるために、自らのひきこもり脱出までの経緯を書くことから始まったこのブログ。
この記事を書いたのは1年半くらい前なんだけれど、未だにこのブログで一番アクセスが多い。

それだけ髪を切りに行けなくてのっぴきならぬ状況に陥っている人たちが多いのだろうと察します。

そんな人たちを勇気づけるべく書いた上の記事だけど、なんというか割と根性論ごり押し感がすごい。気合で頑張れ的な。髪を切りに行けるくらいの元気と勇気があれば、そもそもひきこもってなんていないわけで。

ということで、たくさんの人(当社比)に読んでもらってはいるにもかかわらず、あんまり役に立つ記事ではないことをとても申し訳なく思います。

 

前置きが長くなりましたが、なぜこの話をしたかというと、今日髪を切ってきたからです。床屋で。20年ぶりくらいに。

僕は美容室というものがあまり好きではない。
シャレオツでキレイなちゃんねーや、シャレオツでイケメンなちゃんにーに囲まれて、自分もできうる限りシャレオツだと思える服を着て、シャレオツに振る舞い、その振る舞いを値踏みされてといった被害妄想が無限に広がってしまって、とても気を遣うからだ。(服屋が嫌いなのもこれと同じ理由)

でも、このような結末↓を辿る恐れもあり1000円カットには恐くて行けないし、どうしたものかと頭を悩ませていた。

www.yuasayo1013.com

 

煮え切らない思いを抱えながらホットペッパーを眺めていると、ちょっとシャレオツな雰囲気の床屋さんがあった。
とは言っても最近流行りだしているこんなん↓ではなく、

groomen.cheerup.jp

オシャレ度で言えばもう少し控えめにオシャレだ。
まったく色気がないわけでもなく、適度にオシャレ。

そこに行ってきました。

そこに行こうと思った決め手は、スタイリストの写真。

ホットペッパーのアプリとかに、美容師の写真が載ってたりするけれど、みんな「どうだオシャレだろう」という感じがアリアリと出ていて、アリーヴェデルチ(さよならだ)。もうその時点でMPががっつり削られていく。ストップオシャレマウンティング。

でもその床屋の人たちの写真はすごくナチュラル。
ナチュラルなんだけどオシャレ。
気取ってない大人なオシャレ。
すごく自分の求めている雰囲気に似ていたので、意を決して予約をした。

 

予約時間10分前にお店に到着。
店内に理容師は2人、一人はお客と話をしながらカットを、もう一人は黙々と顔ぞりをしていた。
2人は僕の姿を見ると、気前のいい挨拶を投げかけてきた。
この時点でもう、与えてくる安心感がすごくあった。

 

内装はひと昔前のアメリカ映画に出てきそうな武骨さを残し、壁にはいくつかのレコードが掛けてある。BGMは60年代のロックミュージックがメインだ。本棚にはスラムダンクとかワンピースが置いてある。(すごく床屋っぽい!)
オシャレかオシャレじゃないかで言えば、割とオシャレの部類に入る。
でも不思議と緊張はほとんどしなかった。

理容師さんの雰囲気がとても接しやすかったからだ。
かっこつけてないのに自然体でかっこいい感じがあった。
奥田民生とか所ジョージに通ずる気の抜けたかっこよさというか。
本当、自分にとってオシャレ度のバランスが絶妙だった。

 

顔ぞりをしていた若い方の理容師さんが僕のことを担当してくれた。
ジョン・レノンを彷彿とさせる丸眼鏡と、ゆるくウエーブのかかったロングヘア—。淡いグリーンで無地の長袖スウェットシャツに、色の褪せたデニムをゆるく履きこなす。
オシャレだ。それでいて鼻につかない。笑顔や口調に驕りがない。

靴は多分スニーカーだったと思うけど、どんなんだったか覚えていない。
あるいは裸足だったかも知れない。実のところデニムだったかどうかもよく覚えていなくて、何も履いてなかったかもしれない。

とにかく、こういう大人になりたい。
裸足で下は何も履かなくてもオシャレだと思わせるような。

 

髪を切ってもらう時の一番の難問の一つとして、その間の会話をどうするかは僕にとって永遠のテーマだ。
しかし、それは杞憂に終わった。

僕の散髪史史上一番喋った日かも知れない。かと言って終始話し続けていたわけでもなく、適度に沈黙もあった。しかしこの沈黙も不快ではなかった。少し長めの沈黙も、ジョン・レノン似の彼が絶妙のタイミングで、話しかけてくるわけである。忘れたころに鼓を打つ鹿威しのように。

これまで美容室では、ジャミラのごとく肩をこわばらせて、歯を食いしばり黙っているだけか、話しかけられたらジャミラのごとく肩をこわばらせて、声を裏返えらせながら話すかの二択だったのだが、今日は全くそうではなかった。

初対面なのに友達と話しているような親しみやすさがあった。かといって馴れ馴れしくもない。
そして、会話のテンポがすごく合った。お互い話している比率は5:5~6:4(僕:ジョン・レノン)くらいで、割と理想的。
話しかけられても全然嫌だと感じなかったし、とてもリラックスした気持ちで髪の毛を切ってもらえた。
聞き手にテクニックがあると、僕のような口下手・コミュ障・人見知りの三重苦でも初対面とこんなにリラックスして話せるんだなと思った。

 

床屋と言えば顔ぞりだろう。顔ぞりと言えば床屋。
美容室との一番の違いはここにあると言ってもいいかも知れない。

床屋なんて多分中学生以来(あるいはもっと前から)言ってなかったもんで、久しぶりに顔ぞりしてもらったんだけど、めっちゃ気持ちいいね。
ちょっと大げさかもしれないけど、新しく生まれ変わったような気持ちにさせてもらえる。

 

今までは髪の毛が伸びてきたときに美容室の予約をするのが億劫だったのだけれど(昔はそのせいで意図せずロン毛になったりもした)、これからはその心配をする必要はなくなるかもしれない。
やっぱり大事なのって、自分の求めている空間がその場で提供されているかどうかなんだなって、心の底から思った。

 

料金はカット、シャンプー、顔ぞり込みで4000円ちょっと。
普段は3000円前後の美容室で妥協してたんだけれど、4000円の価値は間違いなくあった。仕上がりも上手いし。
もちろん高ければいいってもんじゃないけど、美容師恐怖症の人は、4000~5000円出して一度床屋に行ってみるのもいいかも知れませんよ。
もうちょっと美容室には戻れないわ。

本当はどこの理容室か紹介したいんだけれど、地元がバレてしまうのでNG。(バレたところでどうということはないアクセス数ですが)
申し訳ないです。

ということで、今日はいい一日でした。
ビバ・バーバー!