better late than never

略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

奥田民生になりたい一日

奥田民生のようなおっさんになりたいジョン(@johnrtylor)です。

と最近思うようになったきっかけは、映画「カーズ クロスロード」の日本語版のエンディングを奥田民生が歌ってたからです。
カーズのCMを見たときに民生の曲「エンジン」がかっこよくて、つい劇場に足を運んでいました。
カーズは僕の甥っ子も大好きなのでその影響もあり、見たいなとは前々から思ってたんです。

んで、奥田民生って着飾ってないのにカッコいいというか、逆に自然体で着飾ってないからこそのかっこよさがあって、将来あんなおっさんになれたらいいなーと最近結構思ってたんです。

その矢先に、この前職場で仕事中に民生の「エンジン」がかかったんです。
かっこよすぎて仕事どころじゃないし、正直泣く一歩手前だったんです。
冗談抜きに。
その出かかった涙の原因は曲の素晴らしさもそうなんですが、「なんでこんなに素晴らしい音楽を前にして、俺はこんなことやってるんだ」という虚しさや惨めさもあったんです。
そんで改めて「奥田民生みたいになりてーな」という気持ちが強まっていきました。

そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、世間ではひそかに民生ブーム(?)が巻き起こっています。
渋谷直角の漫画が原作の「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」も最近映画化されましたし、池袋のパルコでは「奥田民生になりたい展」なるものがやっているじゃありませんか。

こういうのをシンクロニシティというのか、これは行くしかないと思い、その映画を見てその足で原作漫画を買って読みました。
パルコのなりたい展は今度都内に用事があるのでその時に行くつもりです。
今は民生のニューアルバム「サボテンミュージアム」を聞きながらこの記事を書いています。

サボテンミュージアム

サボテンミュージアム

 

映画と漫画比較

ネタバレもあるのでこれから見ようと思っている人はご注意を。

映画はまあ、面白かったです。いわゆるサブカル系のラブコメって感じで。
もっと若い時に見てたら感じ方も違ったのかなという気もします。
妻夫木聡演じる主人公のコーロキが水原希子演じる天海あかりに振り回されまくるというストーリーなんですが、とにかく水原希子がかわいい。そしてエロい。
こんなにかわいい娘だったら、ちょっとのわがままは許します。
でも女の子(もちろんみんながみんなじゃないですよ)ってちょっとした一言ですぐ機嫌が悪くなりますからね。
そういうめんどくささとかはなんかリアルだったと思います。
少し思ったのはいちゃいちゃするシーンが原作よりもかなり多く、その辺はかなりくどかったなと。
そのシーンの間ずっと民生の曲がバックでかかっているんですが、SMAから好条件で楽曲の使用許可出てるもんだから、ここぞとばかりにねじ込みたかっただけなんじゃないのと素人目線で邪推。
いまいちその辺のラブロマンス的なところは、今僕が抱いている恋愛観と違っているのでなかなかに感情移入できないところはありました。

漫画も読んでみて思ったんですが、結構話が奇天烈な方向に進んでいくので、実写だとどうしても違和感というか「んなわけねーだろ」と思わず突っ込みを入れたくなってしまうシーンなどがあると、興ざめしてしまう部分はありました。
ただこれは映画化の難しいところでもあると思うんですが、(原作の作風にもよりますが)原作により忠実に再現しようとすると実写だとどうしても嘘くさくなってしまうところが出てきますし、そこは実写用のアプローチがどうしても必要になります。
かといって実写寄りにアレンジしすぎると今度は原作のファンから鬼の首を取ったかのように叩かれます。
映画化はその辺のバランスを取るのがすごく難しいんだろうなと思います。

あと邦画はどうしてもCGがしょぼい。
猫のドログバを探すシーン(このシーンは原作にはない)なんかでは、「あ、この猫はCGだな」ってわかっちゃう。
別に映像美が売りの映画じゃないから気にしなきゃいいんだけど、そういう細かいところは気になりだすと作品に入り込めません。
CGは邦画じゃ予算的にどうしても難しいんだろうね。
CGすごい!ってなるとどうしてもハリウッドベースで考えちゃうのがいけないんだろうな。資金力がジオングと61式戦車くらいの差があるからなあ。

あとは、美上さんとコーロキの初対面のシーンで美上さんの好きなサッカーのチームが漫画だとドルトムントなんですが、映画だとシャルケに変わっていました。
この辺は監督の遊び心なのかもしれません。
とりあえず原作者の渋谷直角はサッカーが好きだということはよくわかります。
ベンゼマとかミュラーとかところどころにサッカー選手の名前が起用されています。

印象に残ったのはラストのシーンで、立ち食いソバ屋でそばの汁をコーロキがスーツに飛ばしてそこに過去の自分を見つけて号泣するところです。
奥田民生になりたいボーイ(冷静につっこませてもらうと35歳ってボーイか?)が、「やりたいことをやってお金が稼げている」と周りが思っているというところに関しては、奥田民生のような生き方ができているけど、コーロキ本人が思っていた「奥田民生像」とはかけ離れていてその現実とのギャップに涙するところは、すごく共感するところがありました。
僕もまだなんだかんだで音楽に未練があるんだなというか、将来のためにするべきことで一杯一杯で(まあこれは言い訳ですが)本当にやりたいことができていない苛立ちや腹立たししさ、虚しさのようなものが一気にこみ上げてきました。
まだまだ青いね俺っちも。

漫画は映画化を記念して出された完全版の方を買ったんですが、巻末に作者の映画化までの日記が収録されています。
その日記の中にはサブカル界隈の人たちの暮らしぶりが垣間見れるわけですが、みんな飲み歩いてばっかだなと。
クリエイティブな場所に身を置く人たちにとっては酒もたばこもまだまだ切っては切れない存在なのかもしれません。
僕も酒たばこどちらもやるんですが、将来的には酒は適度に、たばこはやめようと思っています。(やめようと思ってからが長いんだな)
しかし、こういった界隈の人たちのエピソードやらを見ると別にやめなくてもいんじゃないかなーとか思ってしまうのでよくありません。

総評としては60点くらい。
これはもっと若いころに見ていればまた感じ方も違っただろうと思います。
いつ何に出会うかのタイミングというものはとても大事だなと思います。
若いころに出会って好きになったもののほとんどは今でも好きですし、逆に今出会っていても好きにならないんじゃないかと思うものもあります。
なので、若い人にはいろんなものを見て触れて感じてほしいなと思う次第であります。

完全版 奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール (SPA!コミックス)

完全版 奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール (SPA!コミックス)

 

おまけ

映画そのものの感想ではないんですが、後ろの席の人が僕の席を何度も蹴ってきたのでところどころ集中できなかったのが残念です。
一度注意したら謝ってくれたので許しましたが、これからはなるべく一番後ろの席に座るようにしようかな。
なんか多いんですよね、僕の後ろに座る人が蹴ってくる確率。
細かいこと気にしすぎなんかな…。
海のように広い心を持ちたい。

べたれば。

Copyright Ⓒbetter late than never All Rights Reserved.