べたれば

better late than never→略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰した発達障害(ADHD)持ち。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

姉に妻子持ちの彼氏ができた話

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先日、姉が家に遊びに来ました。

仕事の飲み会があったので午前1時前に帰宅をするや否や、「妻子持ちの彼氏ができた」という報告を受けました。

疲れて帰ってきて勘弁してくれよとは思いつつも、僕は大して驚きもしませんでした。
姉には過去にも、いきなり黒人を連れてきて「結婚した」と報告をするようなエキセントリックな前科(?)があるからです。
結婚「する」じゃなくて「した」だからね。
事後報告。
さすがに帰ってきて、知らない黒人が家のソファーに鎮座していたら誰だって驚くよね。(その彼とは残念ながら離婚してしまったけど、僕は未だ、たまに連絡を取っています。お互いにブラザーと呼び合いながら)

そんな姉に今更彼氏ができようと、それが妻子持ちであろうと何ら驚くことはないし、本人が幸せならそれでいいと思っています。
唯一心配なのは、当然奥さんがいるということなので、そのあたりでトラブルだの慰謝料だのの話にならないかどうかです。

でも、彼女の人生だし、姉はこれまでに散々苦労して生きてきたのだから、本人には自由に生きて欲しいなと思うのです。

父はこの事実に対して激昂しました。
実の父親としては当然の反応かもしれませんが、正直僕からすれば「好きにさせてやれよ」と思います。

姉の生い立ち

僕と姉は同じ環境で育ってきませんでした。
所謂、異母兄弟というやつで姉は父の連れ子だったのです。

僕の両親(母は姉から見たら義母)もどうするか悩んだ挙句、姉を父方の祖父母に預けて育てることにしました。

両親もまだ若かったので、最適解が見えなかったのでしょう。
一緒に暮らしていたとしても、姉が幸せだったかなんて保証はないし、いまだに何が正解だったなんかなんて誰にもわかりません。

ただ一つ言えることは、姉は幼少のころから相当な苦労を強いられて生きてきたということです。
祖母のしつけは非常に厳しかったらしく子供のころから苦労をしたし、つらかったと、姉本人から聞かせてもらったことがあります。

こんな言い方をするのも憚られますが、祖母は守銭奴でした。
姉が高校に入るころ、バイトを始めるようになりますが、その稼ぎはほとんど祖母の懐に入っていったんだとか。
僕の父にも恐らく何かにつけて(姉のことを理由に)金銭の要求があったとかなかったとか。(自分の娘を預かってもらっているので、父も文句は言えませんが)
生前祖母は某有名宗教団体のご近所さんと仲良くしていたらしく、その人から100万ほどの借金を残してこの世を去りました。(そのツケは僕の母にまわり、母の稼ぎはほとんどすべて、その返済に充てられ母はこのことでひどく消耗しました。個人間の貸し借りなので、借用書の有無や法的な拘束力があったのかはわかりませんが、その辺の知恵が僕にも家族にもあれば、もっといい結果を導き出せたかもしれませんが)

育児を放棄した親に発言権はない

親からはほとんどほったらかしにされて育って、与えられるべき愛を与えられずに大人になった姉に対して誰が文句を言えるでしょうか。
それを今更「もう大人なんだからもう少しまともになってくれ」なんて、父はなぜ言えるのか。

まともに育てられてこなかった人間がまともになんてなれるわけもなく、悪い人間とたくさん付き合ってきて、体中タトゥーだらけ。
それでも姉は僕にも優しく接してくれるし、そんな姉を僕はとても大切に思っています。
だから僕は姉には幸せになってほしいんです。
それがどんな形であれ、彼女には自分の好きに生きる権利があるんです。

父は姉本人の幸せを思えばこそ心配をしているのでしょうが、「姉の幸せ」というよりかは「自分の理想とする娘の幸せ」を姉に求めているようにしか僕には映りません。
もちろん父親だから、相手が妻子持ちだと自分がトラブルに巻き込まれ兼ねないという不安もあるでしょう。
恐らく僕も立場が同じならそう思うかも知れません。

とにかく願うのは姉の幸せ

一方で僕の母は姉の行動に対しては肯定的で、「彼女の人生なんだから好きにさせてやればいいのに」といったスタンスは僕と同じです。
ただその辺で父と母の間で話がもつれ、こじれてややこしいことになっていたので、みんな酔っていたし、それ以上ことを荒立てたくなかった僕は、その場では意見を言うことを避けました。

確かに相手が妻子持ちということもあるので、騙されたり遊ばれているだけの可能性もあるし、最新の注意を払う必要があるとは思います。
今度姉と両親抜きで会うことになっているので、その時にまた詳しく話が聞ければいいなと思っています。

とりあえず言っておきたいのは、姉の幸せを心から願っているということです。

おまけ

この前友人の結婚式に行ってきましたが、ちゃんと然るべき手続きをとって、結婚式を挙げられるような人たちはやっぱり生まれも育ちも違うなということを身に染みて思い知りました。

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 新郎も新婦も親がちゃんとした大学を出ていて、本人たちもちゃんとした大学を出て、ちゃんとした企業に就職してといったような人生経験を積んでいるわけです。

僕はと言えば、父は中卒だし、母も高卒、小学校からひきこもり癖があり、大学も中退、30を過ぎてようやく就職といった真逆の人生を歩んできました。

なんというか、生まれた瞬間から人生が決められているかのような虚しさと、そういう人たちが社会に順応できていることに対する羨ましさ(嫉妬ではなく)のようなものを感じました。
もちろん2人のことは100%素直に祝福しているし、これはどちらかというと自分に対して向けられた感情です。

世の中必ずしもそうではないだろうけど、やはり育った環境によって人生が大きく決まってしまうのだということを改めて思い知らされる出来事なのでありました。

ただ、卑屈になるばかりではなくて、そんなまともな人たちの結婚式に呼んでもらえるという自分にも、魅力があるのだと信じて生きていくのもまた大切だなと思うわけです。

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