べたれば

better late than never→略してべたれば。遅くてもやらないよりマシ。元ひきこもりの雑記。

せめてムーンウォーカーでありたい

最近Factfulnessという本を読んだ。人間には様々な思い込みが自然と生じてしまうので、事実を歪めて見てしまう危険性がある、よってそれらの思い込みを排除し、多角的な視点から物事を捉えることにより、世界が今直面している「事実」とは何なのかを見極められるようになることの大切さが説かれていた。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本
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Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

 

 

その「思い込み」の一つに「negativity instinct」(ネガティブ本能)というものがある。
自然とネガティブな方向に、人の思考は引っ張られてしまうというものだ。
テレビや新聞は、人々の関心を得るために、ほぼネガティブなニュースしか報じない。よって我々は世界が本当は良い方向に向かっているのだと実感することができない。

他方で、本書に出てきた実在のデータをもとにすれば、西暦1800年を紀元にして、貧困に喘ぐ人の数は着実に減り続けているし、人類の平均寿命も右肩上がりの傾向にある。
こういったポジティブなニュースというものは、滅多に取り上げられることがない。
その結果、我々は世界が悪い方向へと向かっているのだと、思い込んでしまうのだ。

 

少し話のベクトルはずれるかも知れないが、僕にも自然と物事をネガティブに捉えてしまう悪癖がある。

  • 満員電車がクソだ ⇒ 全員蹴散らしてやりたい
  • 上司のパワハラがクソだ ⇒ ぶちxxxx(自主規制)してやりたい
  • 目標?成長?会社のため? ⇒ なにそれおいしいの?

どうしてもこういったネガティブなものたちに、思考を支配されがちだ。
ただ、そういうネガティブなものたちに対して、文句を言ったって何も解決はしない。
我慢ができないのなら、我慢しなくてもいいような環境を手に入れる努力をしていくしかない。
ネガティブで後ろ向きだったとしても、せめて前に進むための行動を起こさなくてはならない。

後ろ向きだけど前進はしている。ムーンウォークのように。マイケル・ジャクソンほどリズミカルで、軽やかではないにしてもだ。

理想はポジティブでいられることなんだろうけど、僕にとってポジティブでいるということはどういうわけかエネルギーを著しく消費する。よって残念ながら、常にポジティブではいられないのだ。ネガティビティは常に僕の心を蝕む機会を狡猾に狙っている。川べりで喉を潤すインパラを仕留めるべく、水底で静かに待つワニのように。

それでも、僕は前に進まなくてはならない。
たとえ後ろを向かされたとしても、方向だけは間違えないように。

こそよう、こそよう、ムーンウォーク。