べたれば

better late than never→略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰した発達障害(ADHD)持ち。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

情熱の灯をいつか雪解けを迎えるその日まで

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テレビでアル中の芸能人のエピソードを目にして父は言う。

「朝っぱらから飲んでるようじゃお終めえよ。」

休日に朝っぱらから飲んだくれているのはどこのどなたさんでしょうか?

(アル中が自分のことをアル中だと認めないのは本当です。)

 

さて、今日の不孝自慢はこれくらいにして、と。

 

 

情熱の話をしたいと思います。

屋良じゃない方のパッションね。

 

僕がこれまで生きてきた中で最も情熱を注いだものとはなんだろうか。

大して平たんな人生だとは思わないにしても、この歳になるまでのんべんだらり、のらりくらりと生きて参りました。

努力らしい努力もしたことがない。

それこそ血反吐なんて吐いたことすら。

 

さあ、そんなやることなすこと全てが中途半端な僕は一体何に対して情熱を持って生きてきただろうか。

やっぱり音楽なのかなあ。

ギターを弾くこと、歌詞を書くこと、歌うこと。

対して練習もしなかったもんだから、技術もお粗末だったし、出来栄えも大したことなかった。

メンバーに音感が良くて、マルチプレイヤーで編曲能力に長けた人物がいたから、何とか形になっていたところはあった。そこに才能と感覚だけでタダ乗りして音楽をやっていた。(僕の才能がすごかったんじゃなくて、そいつの作曲・アレンジスキルがすごかった)

 

僕は言葉を操るということが得意ではない。

特にオーラルなカンバセーションは苦手だ。

話している最中に着地点を見失って、結局何が言いたかったのかわからぬまま支離滅裂に終わる。

咄嗟の無茶ぶりにもウィットに富んだ返しができるSiriの方が、滅裂具合の少なさで言えばはるかに優れているだろう。

 

そんな僕が自己の深層を表現する上で要したツールが音楽だった。

言葉では言い表せない気持ちや感情をビートとメロディに乗せて伝えようと必死にもがいていた。

才能の有無は別として、自己表現に一番有効な手段だったんだ。

だから将来はやっぱり音楽を作りたいな。

 

作曲というものは僕にとってとてつもなく大変な作業である。

というのも僕は音楽の勉強をしたことがない。

サブドミナントがどうだとかミクソリディアン・スケールがどうだとか、そういった知識はほとんど持ち合わせていないのである。

それが何を意味するのかというと、単語も文法もロクに知らずに流ちょうに外国語を操ろうとするようなものだ。

だから頭の中にある音やイメージをどうすれば正確に再現できるかがわからない。

 

だから勉強がしたい。

昔は理論が自己の想像力の領域を狭めると思っていたのだけれど、それは全くの逆で、理論を知っていればそれを使うか使わないかという選択の余地が生まれる。

だし、感覚だけで作った曲が意外と何の変哲もない基礎理論の中に納まっているなんてことの方が多いのだろう。

 

理論を知っているからこそ理論から意図的に外れることができる。

感覚だけでオリジナリティのあるものを作れる人は本当に一部の天才だけだ。

僕が神として崇め讃えて止まないJohn Fruscianteだって理論の奴隷だ。そりゃもう10代のころからCaptain BeefheartとFrank Zappaを熱心に研究するほどにズブズブの。(そのパフォーマンスから魂とフィーリングだけで演奏しているように見えるけど)

そのJohn Fruscianteを以てして天才と言わしめたのがThe SmithのJohnny Marrである。

彼は感覚だけでギターが弾けているんだそうな。

 

でもほとんどの人にとっては、言語学習と一緒で地道に努力し続けることが多分一番の近道なんだと思う。

その地道な努力を時間がないだとか、気力が湧かないだとかの言い訳で先延ばし先延ばしに一日ひと月また一年と、ただ時間だけが過ぎていくのである。渓流に浮かび流れゆくビーチボールを、指をくわえてただ茫然と眺めているような感じで。

 

でもそんな自分を責めたりはしない。

いつか自分にとって本当に必要な時がくれば、自然と楽器と音楽の方が僕を求めるんじゃないかという気がしている。

それまではせっせと雪かきをするように日々を暮らしていこう。

僕の奥底にある情熱の灯がいつしか雪解けにつながるよう、その灯を絶やさぬように、いつか来るその日まで。

 

ということで今日の一曲↓


The Doors - Light My Fire

 

 

ハートに火をつけて(50thアニヴァーサリー・デラックス・ジャパニーズ・エディション)<SHM-CD>

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