better late than never

略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

ブームに乗るのは恥ずかしい、でも本当は乗りたい【カズオ・イシグロのノーベル賞受賞を受けて】

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ジョン(@johnrtylor)です。

恥ずかしながら、ノーベル文学賞の受賞までカズオ・イシグロ氏のことは知りませんでした。
日本でもにわかにブームになっているようで、彼の本は売り切れ続出、次回入荷未定の書店も多いそうです。

一つ疑問に思ったのですが、過去のノーベル文学賞の作家の作品が日本でここまで人気を得たことってあるんでしょうか?
去年はボブ・ディランだったから小説家ではないし、それ以前がどうだったかは覚えていないのですが、あまりここまで騒がれなかったような気がします。

今回のイシグロフィーバーとも呼べる人気ぶりは、彼が日本出身で5歳まで長崎に住んでいたというバックボーンがあったのも全く無関係ではないように思えます。
そのため彼はイギリス国籍でありながらも、読者にある種の親近感を与えているのではないでしょうか。
その親近感から、今回彼の本を手にっとったという人が多いのではないかと推測します。
もし彼が日本とは縁もゆかりもない人物であれば、ここまで注目を浴びることはなかったんじゃないでしょうか。

報道を見て、僕も正直彼の作品に興味を持ちました。
しかし、変なところで天邪鬼なため流行っているものに対して斜に構えてみてしまう癖があります。
「流行っているから」という理由だけでブームに乗っかるような、いわゆるミーハーにはなりたくないのです。
でも逆に「流行っているから」批判するというのも違う気がします。
大事なのは今回のブームが、カズオ・イシグロという作家の存在を教えてくれたということです。

興味があれば手に取ればいいし、なければ放っておけばいいただそれだけのことなのに、いちいち余計なことを考えてしまうのは僕の悪い癖です。
ブーム云々というのを抜きにして、作品に触れて正当に評価をすればいいだけなのです。

しかし、すでに彼はノーベル文学賞というとてつもなく大きな看板を背負った作家です。
それだけでもバイアスがかかってしまい、先入観を捨てて正当に公平な評価を下すことはなかなかに至難の業かもしれません。

以前ピースの又吉が芥川賞を受賞したときも、同じような気持ちでした。
読んではみたかったけど、ブームに乗っかるのが恥ずかしくてつい最近までなかなか読めずにいました。
でも実際に読んでみたら「火花 」も面白かったんです。
四の五の言わずにもっと早く読んでおけばよかったなと思います。

興味のある者には余計なことを考えずに、手を伸ばして触れてみればいいんですよね。
あーだこーだ考えてるうちに時間だけすぎて、結局何もしなかったじゃ意味がないですから。
ということで今回はブームに乗っかることにします。

おやすみ。

 

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

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