べたれば

better late than never→略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰した発達障害(ADHD)持ち。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

ストラテラを飲み続けて変わったこと

f:id:JohnRTylor:20180729163254j:plain

ジョッジョッジョーン、ジョッジョッジョジョーン
ジョッジョッジョーン、ジョッジョーン。

Deep PurpleのSmoke On The Waterとともにお送りしている今日のべたれば。
お相手はADHD界の風雲児(ほざけ)、ジョン(@johnrtylor)がお送りしております。

 

さて、ADHDで悩んでいるみなさん。
あるいは自分がADHDかも知れないと思っているみなさん。

ストラテラという名前の薬を聞いたことがあるでしょうか。
僕は去年の10月ごろから飲み始めて約9~10ヶ月ほど経ちました。

今日はこれまで飲み続けてきて、ストラテラがどのように僕に影響を与えたかを書いていきます。
では早速行ってみよー。

ストラテラの効果

効果があったかどうか。ありました。
以下に具体例をまとめました。

体をぶつけることが減った

ストラテラを飲み始める前は視野が狭くしょっちゅういろんなところに体をぶつけていました。
箪笥の角に小指をぶつけるなんて日常茶飯事なわけです。
全体的に視野が少し広まったような気がします。

物を落とすことが減った

物をなくすということが減ったということもありますが、物理的にものを(床や地面に)落とすということが減りました。
携帯なんて昔は落としまくって傷だらけでしたし、コップなんかもしょっちゅう倒して水浸しになることもザラだった。
水ならまだいいけど、それが醤油とか赤ワインだった日には最悪でしたね。
その回数が劇的に減りました。

脳が疲れにくくなった

単純作業に限り脳が疲れにくくなったように思います。
いまだに頭の中で優先順位を考えながらマルチタスクをこなすということはできないし、脳にかかる負担も尋常ではありませんが、一度ワークフローを覚えたものに関しては考えなくてもできるようになることが増えたように思います。

些細なことが気にならなくなった

自分の力ではどうにも変えられないことに対して、気にしないということが以前に比べてできるようになったと思います。
例えば、母の酒癖が悪くて台所で大の字になって寝ていて、毎日のように次の日には自分が何をしていたのか全く覚えていないことに対して、とても悲しかったし苛立ちを覚えていたけど、そういったことに対して達観できるようになりました。
母もフルタイムで働いて帰ってきてご飯作って、自分の時間もなく、父親の稼ぎが減ってきたため、自分のためにお金を使うこともできずに、大変な思いをしているのでそういったことに対して許してあげられる精神的な余裕を持つことができるようになりました。

気にすべき事柄とそうでないものの区別、取捨選択が前よりも少しだけうまくなったんだと思います。

不必要に落ち込むことが減った

以前は何の意味もなく突然悲しくなったり、何もやる気がなくなって体全体がだるくなってしまうことがよくあったのに対し、そういったことが少なくなりました。
あくまでも減っただけなので、いまだに原因不明の落ち込みが襲ってくることはありますが。
しかし、以前に比べたら割とマシになりました。

別の選択肢を考えられるようになった

今までは何か問題があった時にすぐにパニックに陥っていましたが、パニックに陥る前にまず一歩下がって冷静にその時に出来ることは何なのかをまず考えることができるようになりました。

ストラテラの副作用

副作用があったか。ありました。
一日の摂取量を40㎎から始めて⇒80㎎⇒120㎎と飲む量を徐々に増やしていき、今は80㎎に落ち着いています。
飲み始めは特に副作用は顕著に現れました。
以下に一般的なストラテラの副作用と、その中で僕がどれをどのように感じたかを書きます。
人によって薬との相性があると思うので、参考程度に読んでいただければと思います。

頭痛

ありました。

目の奥とこめかみがジンジンとするような頭痛でした。
40㎎から80㎎に増やした頃と120㎎に増やしたときと、薬の量を増やしたタイミングが一番顕著に現れました。
80㎎に増やしたときは一週間ほどで治まり、その後120㎎に増やしたときは一週間後も痛みが治まらないので、今の80㎎に落ち着きました。
多分この量が僕の体に一番あっているんだと思います。

腹痛

ありました。

120㎎のときにずっと胃がキリキリしているような感じというか、パチンコ玉が何個か入っているような異物感のようなものがありました。
80㎎に戻したら治まりました。

口の渇き

ありました。

これは今でもあります。
口が渇くと口臭の原因にもなるので、ガムを噛んだり定期的に水を口に含んだりして対策をしています。

吐き気

ありませんでした。

食欲不振

ありました。
…が、これは薬の副作用なのかはわかりません。
薬を飲む前から食欲がない時はあったし、その頻度が増えたかというと何とも言えません。
仕事がしんどくて精神的につらくて食べられなかったこともあるので、この辺はストラテラのせいかどうかはグレーゾーンです。

眠くなる

あります。
…が、これも薬のせいかはわかりません。
でも眠くてもペンも握っていられないほど体に力が入らないということはなくなったように思います。
小中高と午後の授業は本当にしんどかったのを覚えています。
手に全く力が入らないため、文字がすごくヘロヘロなんです。
一目で午前中にとったノートか午後にとったノートなのかがわかりました。

この頃から自分の特性に気づいていれば、もっと楽に生きられたんだろうなと思います。
でも当時はインターネットも普及していませんでしたし、発達障害に対する認知もほぼ皆無でしたから気づかなくても仕方がありません。

ストラテラの効果が現れるまでの期間

一般的に薬には即効作用のあるものと、徐々にゆっくりと効果を発揮するものの2種類があります。
ストラテラは後者のタイプで飲み始めてから効果が現れるまでに時間がかかります。
LITALICO発達ナビでは以下のように紹介されています。

約2週間で不注意、多動性、衝動性の改善がみられるようになり、安定した効果が得られるまでには6~8週間かかると考えられています。なお、薬の効果があらわれれば、その効果は途切れることなく終日にわたって続くといわれています。

ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します【LITALICO発達ナビ】

僕の場合も大体上記と同じような感じで効果が現れたかなあという感じです。
始めの2週間は「効いてきたかな?いや、プラシーボかな?」程度に思っていましたが、飲み続けて2か月経ったくらいでようやく先に述べたような効果を実感できるようになりました。

ADHDが一番注意しなくてはならないことは「飲み忘れ」です。
2か月継続して飲み続けることでようやく効果が実感できるようになってくるので、どうにか工夫して飲み忘れないようにしなくてはなりません。
携帯のアラームを活用するとか、常に目の届く場所に置いておくとかうまいこと考えましょう。
僕は朝食を食べるテーブルの上に置いておいて、食後に飲み忘れても目に入った時に思い出せるようにしていました。

酷い時は飲んだかどうかも覚えていないのですが(笑)面白いツイートを発見してなるほどと思ったのでシェアします。

 3錠の場合はシートを切り離すことで万事解決↓

これから飲み始めるという方は、だまされたと思って最低でも2か月継続して飲みましょう。

ストラテラの価格

僕は2週間に一回心療内科に通って処方箋をもらうのですが、一日2錠80㎎を2週間分を3割負担で大体4,000円くらいでしょうか。
1月に8,000円くらいかかるということですね。

診察料1,200円×2=2,400円
ストラテラ4,000円×2=8,000円
2,400+8,000=10,400円/月

医療機関、薬局によって違いがあるのかは知りませんが、高い!!!
冗談ではない!!そりゃシャアも怒るよ。

しかし、通院費とストラテラにかかる費用を劇的に抑える方法があります。

自立支援医療

自立支援医療とは

自立支援医療制度(精神通院医療)は、通院による精神医療を続ける必要がある方の通院医療費の自己負担を軽減するための公費負担医療制度です。
医療費の自己負担額を3割から1割に軽減してくれたり、負担する金額が多すぎる場合に公費で補ってくれたりします。

自立支援医療制度(精神通院医療)とは? ~対象・サービス・申請方法・Q&A~ | 障害者の就労支援・情報サイト【凸凹ナビ】

これはねえ、絶対に申し込んだ方がいいです。
僕は今通っているメンタルクリニックに初めていった時にこの制度のことをさわりだけ案内してもらいましたが、初めは手続きとかいろいろと面倒なので申請していませんでした。

ですが、この制度にはその手続きのめんどくささを補って余りあるメリットがあります。

医療費が3分の1になる

医療費が通常の3割負担から1割負担になります。
なので、単純に3分の1ですよね。

僕の例でいうと

通院費   (1,200円×2)÷3=800円/月
ストラテラ (4,000円×2)÷3=2,666円/月
合計    3,466円/月

10,400円/月が3,466円/月ですよ!
月々約7,000円近く安くなります!

さらに僕の場合、月額自己負担上限額が2,500円ですので、2,500円を超えた分の支払いはしなくていいのです。
つまり毎月2,500円しかかかっていないということなのです。

結果的に10,400円-2,500円=7,900円申請前よりも安くなっているということになります。

この月額自己負担上限額は、収入や納税額、その他の条件によりいろいろと変わってきますので、詳しくは以下の表を参照ください。
また、地域によって変わるかもしれませんので、申請前に事前によく調べることをお勧めします。

 

出典:WAM NET

まとめ

  • 脳のキャパシティが増える
    増えたというよりかは、今まで気にしていたどうでもいいことを無視できるようになり、気にするべきことに注意を注ぐ余裕が脳に生まれたという表現が近いかも知れません。
    同時に視野も広がるので、探し物が前よりは少しだけ見つけやすくなったように思います。
    僕の場合、特別劇的な変化があるわけではないし、みんなが言うような「世界が静かになった」というような感覚はあまりありません。
    日常の不自由のちょっとした助けになる、かゆいところに手が届く、ピザにかけるタバスコ、ウナギにかける山椒、包丁の代わりのピーラー等のような「なきゃないで死ぬことはないけど、ないよりはあった方が良いよね」くらいの効果です。
    人によっては劇的な効果をもたらすのかも知れませんが、僕は障害もかなり軽度なため、薬で軽減できる量も少ないのじゃないかと勝手に思っています。
  • 効果が表れるまでに最低2か月は様子をみるつもりで
    僕も飲み始めのころは大して変化もなく、副作用だけがやってきて「なんやねんもう」と思っていましたが、2か月飲み続けたら多少は違いに気づけるようになりました。
    なのでちょっと飲んで効果が現れなくても辛抱して最低でも2か月は続けて飲んでみましょう。
    もちろんお医者さんの言うことは守るようにしてください。
  • 自立支援医療は絶対に絶っっっっっっっっっっ対に申請しよう
    手続きとか書類用意したりとか土日は役所がやってないとか、いろいろと面倒ではありますが、その手間をかける価値は間違いなくあります。
    めんどくさがらずに必ず申請しましょう。
    所得の低い人ほど得するシステムなので、本当にありがたいです。

Copyright Ⓒべたれば All Rights Reserved.