better late than never

略してべたれば。5年間引きこもった末にようやく社会復帰。「遅くても何もやらないよりマシ」をモットーに、社会復帰までの経緯や興味関心、今考えていることなどを書いていきます。

【本】会社の中の発達障害

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発達障害予備軍(?)ジョン(@johnrtylor)です。

最近「会社の中の発達障害」という本を読みました。

 今僕は将来の社会人生活に向けて準備中ですが、なにかヒントがあるかと思いタイトルに惹かれて購入しました。

本のレビューも含めて思ったことや感じたことを書きたいと思います。

[目次]

 

本の内容

タイトルのとおりですが、社内に困った上司や部下がいたらもしかしたら発達障害かもしれないので、その症状をもとに接し方や対応策が著者の視点から書かれています。
この著者の星野仁彦さん自身も発達障害で心療内科医だそうで(精神科医や心療内科医には発達障害が多いという話を聞いたことがあります。現に僕がかかったことのある先生もそうでした)、自身の経験からと医師としての客観的な目線の両方から総合してどのように対処していくべきかがメインに書かれています。

発達障害とは

書き出しは、発達障害とはどういったものなのかという大まかな紹介から始まります。
まずは発達障害に馴染みのない読者でも理解を深めてから読み進めることによって、本の内容が入っていきやすいよう配慮がなされています。

事例を基に対応策を提示

著者の星野さんは今年で70歳を迎える心療内科医であるため、豊富な経験と多くの患者と向き合ってきました。
その実際の患者さんとのやりとりを事例として、まわりがどのように対処すべきかが書かれています。
事例は全部で25あり、ADHDとASD(アスペルガー症候群)が疑われる人の話が多かったです。

著者の経験

後半は著者・星野氏の幼少からの実体験も綴られており、どのように自身の障害と向き合って生きてきたのか、回顧録のような内容になっています。
どういった家庭環境で育ったのか、どのように克服していったのか等の話は発達障害で悩んでいる本人や、振り回されているまわりにも参考になると思います。

読み終えてみて

ひきこもりを脱してからというもの、自分が発達障害かどうかは正直どうでもよくて、今ある自分をどのように肯定して自信を持って生きていけるかということに重きを置いて日々を送っていこうと思っていましたが、このタイトルに惹かれて買ってしまうということはまだ自分の心のどこかで消化しきれていないところがあるのかも知れないなと思いました(笑)

前半の発達障害云々に関しては、散々ネットで調べたことなんで「まあこんなもんだよな」くらいに思って適当に読み流していました。
各事例についても基本的には発達障害とはどういったものなのかという観点から、「周りがどうしていくべきなのか」ということに焦点が当たっていたので、当事者の僕からとしては「自分がどうしたらいいのか」という情報が少なかったのは少し残念でした。
あくまでも発達障害で悩んでいる本人よりも周りが読むべき本なんだなと、全体的には感じました。

しかし後半の著者の実体験は自分とリンクする部分が結構見られたので、それに関しては参考になったし、貴重なアドバイスとして受け止められる部分もありました。
特に親近感を覚えた部分は、著者のご両親についての言及です。
この著者は父親がアルコール依存症で、母親に手をあげることもあったり、母親は母親で全く家事をせず、家の中はゴミ屋敷同然だったそうです。
父親はアスペルガーの傾向のあるADHDで、母親はADHDだったんじゃないかと記されています。
アスペルガーとADHDがくっつくということは珍しくないという話を聞いたことがありますが、この著者もその例に漏れずそういった親の下で育てられいます。
親の発達障害を疑い、似たような環境で育った僕としては大変な親近感を覚えましたし、妙に納得できる部分がありました。

まとめると
発達障害で悩んでいる本人よりも、それに振り回されている周囲の人たちが読むべき本
だなあと思いました。
事例をもとに対応策があるのでそういったところは、家族や同僚にとってはとても有益な情報が詰まっていると思います。

読んでいる最中に、個々の事例などで自分にあてはまるところがあったりすると、「将来就職したときに自分も同じような思いをするんじゃないか」という恐怖心から、ネガティブな思考に引っ張られて意味もなく落ち込んできてしまう時もあったので、発達障害で悩んでいる本人にはあまりお勧めできないかなというのが正直な感想です。
発達障害本人が読むなら第4章の著者の体験談だけでいいと思います。

もし次にこの手の本を読む場合は、もっと本人がどうすべきなのかというところにスポットをあてたものを選ぼうと思いました。

会社の中の発達障害 いつも嫌なことを言う上司、いつも迷惑をかける部下

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