べたれば

better late than never→略してべたれば。遅くてもやらないよりマシ。元ひきこもりの雑記。

幻には気をつけろ

母「ちょっと考えてることがあるんだけどさぁ」

母がこの一言を言う時は大抵ろくなことを言わない。

もちろん彼女は素面ではない。

 

妹夫婦が引っ越しを考えているらしいのだが、どうやら一緒に住みたいらしい。

もう父と一緒に住みたくないんだとか。

 

「妹子が引っ越すらしいけどさあ、今住んでるここも早く出ていきたいよねえ(チラッ)」

 

僕はもうこの家を出ていくことに決めているのだけれど、母は子供に寄生する気満々なわけである。
散々引きこもったドラ息子の言えたセリフではないが、僕はもうこれ以上両親と一緒に住みたくはない。

彼らを見ていると未来がとても暗く見えてしまう。
父はテレビをダラダラと見ているだけ。
母は飲んだくれて独り言をブツブツとつぶやいている。

もううんざりなんだ。

 

両親は(特に母が)僕に出て行ってほしくないだろう。
金銭的な援助はしていないにしろ、僕が二人の間を取り持っているようなものだ。

別に一緒にいたくなければもう子供も成人していて、本人たちも良い大人なんだから好きにすればいいのに。
とは思うものの彼らは一人では生きていかれないだろう。

父は母なしではろくに家事もできないだろうし、母には一人で生きていく経済力がない。
お互いに依存している関係だ。助け合いではなく足の引っ張り合い。

僕がこの家からいなくなったら彼らはどうなってしまうのだろう。

僕が出ていくと言って以来、母はとにかく焦っているのだろう。

 

冒頭の一言を言われ僕は
「もうみんないい大人なんだから、現実を受け止めて手の届く範囲の中から最良のものを選ぶしかないじゃん」と言った。
突き放す用で少しだけ胸が痛んだけれど、どうにもならんもんはならんのです。

彼女は合点がいかない様子だった。
機嫌を損ねたのかぶつぶつと呪文を一人唱え始めた。

両親は「温かい家庭」が夢なんだと時々言うけれど、それを当の本人たちが自ら遠ざけていることになぜ気が付かない。

居心地が良ければそりゃ僕だって出ていかないさ。
その方が経済的にも助かるし、奨学金だって早く返せるだろうし、掃除洗濯夕飯の用意だって自分でしなくたっていいんだから。
それにもかかわらず、僕はここにはもう居たくないんだ。

 

もうたくさんだ。
頼むから自立してくれ。
子離れしてくれ。

 

こういう気持ちも人には言えないからそっとここに吐露するのです。
嫌な気持ちにさせてごめんなさい。

 

今日の一枚はこちら↓

幻とのつきあい方

幻とのつきあい方

 

元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎のソロアルバム「幻とのつきあい方」
これね、久々に聴いたのだけれどクッソ良いです。

ゆら帝ほど尖ってもいないし、奇妙でもなく、角という角が目の細かいサンドペーパーで削られ、丁寧に仕上げられた風変わりな民芸品のような美しさがある。
でもニスは塗らない。きわめてサウンドはプレーン。
すんなりと心に沁み込む。
空洞です」の延長線上にあるようなアルバムと言ってもいいかもしれない。

 

大人なら妄言ばかり吐いてないで、現実を受け止めて生きていきましょう。
いつまでも夢見る少女じゃいられないのだよ。

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